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画像関連用品および機器

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医用画像関連用品および機器


放射線などによる診断情報を画像化するシステムに使われる機材は,目的によって多くの種類が あるが,ここではそれらの代表的なものとして,医療用感光材料,蛍光増感紙,自動現像装置およ さイメージャをとりあげる。

         医療用感光材料(医療用フィルム)

医用画像 感光エネルギー 記録材料
直接撮影X線写真 蛍光
X線
X線フィルム(直接撮影用)
X線フィルム
(ノンスクリーン)(デジタル)
    
間接撮影X線写真 蛍光板
蛍光(I I管)
X線フィルム(間接撮影用)
X線CT写真 レーザー光 CRT イメージングフィルム
DF(DR) レーザー光 CRT イメージングフィルム
RI レーザー光 CRT イメージングフィルム
CR レーザー光 CRT イメージングフィルム
オートラジオグラフィー 放射線 X線フィルム
イメージングフィルム
MRI レーザー光 CRT イメージングフィルム
超音波画像 レーザー光 CRT イメージングフィルム
サーマルフィルム


(1)概要 医療用感光材料は,その用途より大きくはx線撮影用感光材料(x線フィルム)とCT.MR. CRなどの画像記録用感光材料(イメージングフィルム)に分けられる.

医用画像と感光材料

X線撮影では,透過x線を直接フィルムに照射することは殆どなく,X線を効率よく吸収し可 視光に変換する蛍光体を塗布したいわゆる増感紙とフィルムを組合せて使用するのが通常である.

従ってX線フィルムの品質,性能を検討する際には常に増感紙(または蛍光板)とぺアで考える 必要がある.

一方イメージングフィルムは,電気信号化された画像情報をハードコピー化するためのフィルム であり,その特性はCRTカメラのCRTの発光特性やレーザイメージヤのレーザ特性とぺアで考 える必要がある.

さらにこの分野では光モード熱現像銀塩方式や直接感熱方式等のドライ記録方式 のフィルム/イメージャが急速に普及し,記録システムが多様化している.


医療用フィルムの構造と種類


人体のX線撮影では被写体コントラストが極めて小さく,それを診断に適する画像 コントラストにするため直接撮影用X線フィルムの感光乳剤は基本的に高感度,
高コントラスト に設計されているが,更にそれを補うため,乳房撮影用フィルム以外はフィルムベースの両面に同 一感光乳剤を塗布した,
いわゆる両面乳剤フィルムになっている.
従ってこのタイプには表裏の区 別はない.


これに対しレンズ系を用いて縮小画像を作るX線間接撮影用フィルムやイメージングフィル ム,或いはX線写真複製のためのデュープリケーティングフィルム等はすべて片面乳剤であり, 使用にあたり表裏の判別が必要である.
このためシート状片面乳剤フィルムにはその一辺にノッチ (切込み)が入れてあり,そのノッチを上辺右側にして持ったとき乳剤面が手前側にくるようにな っている.

この二つのタイプのフィルム層構造図.

@保護層
A 乳剤層 の バック届
Bフイルムベース
(a)直接撮影用X レイ-フィルム
(b)間接撮影用X レイ-フィルム、
イメージングフィルム

医療用フィルムの構造 このフィルム各層の働きは次の如くである.
@ 保護膜層
主体はゼラチンで感光乳剤を保護する目的以外に増感紙との接着を防止する手だ ても加えてある.

A 乳剤層
ハロゲン化銀粒子をゼラチン膜中に均一に分散塗布してある.厚さは2〜6μm である.

B フィルムベース
シートフィルムは一般に淡いブルーに染色 (無染色タイプもある) した透 明度のよいポリエチレンテレフタレート(PET)が用いられる.
厚さは l7Sがm前後である. ただし,ロールフィルムはl00μm,またトリアセテート(TAC) のもの は135μmになっている.


医療用フィルムの一般的特性


a,感色性 一般に感光材料の感色性は,レギュラ一,オルソクロマチック,パソクロマチックおよびインフ ラレッド(赤外)の4タイプに分類される.

レギュラータイプは可視光の短波長側,紫〜青色光にのみ感度を有するもので,ハロゲン化銀固有の感色牲であるこのハロゲソ化銀塩に種々な増感色素を加え,緑一黄色まで感光波長域を延ば 』したものが

オルソクロマチックタイプ(略してオルソ)であり,更に燈〜赤色まで延ばしたものが バンクロマチックタイプである.従来の直接撮影用X線フィルムは,増感紙の発光スペクトルが 青紫色系のみであったため,すべてレギュラータイプのみであった.

しかし1980年頃,X線診断に充分適する画質,階調を有LSSOnm付近に最大輝度を持ついわゆ る希土類増感紙が開発されるにおよび,直接撮影用X線フィルムもその発光スペクトルを効率よく蚊収するオルソタイプフィルムが急速に普及した.

なお間接撮影用フィルムおよびCT, DF, MR等の画像記録に使用されるイメージャ用フィルム,デュープリケーティソクフィルムなどはす べてオルソクロマチックフィルムである.

特殊なものとして,近年画像記録用として急速に普及し だレーザイメージャ用のフィルムは,He-Neレーザ光(ピーク633nm)或いは半導体レーザ光 「ビーク680~890nm)に合わせて最大感度を持つように設計されている.

b・写真濃度 濃度(Density) は,X 線画像の黒化度すなわち不透明さの度合を表すもので,測ろうとするフィルムの部分に入射した光が,これを通り抜げたときどのくらい減少したか,その対数値であらわ す.

即ち入射光に対し透過光が1/10 になった場合をD=1.0 といい,1/l00 になったときをD=2.0, l/1000 になったときをD=3.0 …という.

c.特性曲線と特性値 写真フィルムに漸増する露光を与えて現像処理すると,そのフィルムの黒化銀による不透明度 は,露光量に応じて変化する.

露光量と不透明度(正確には不透明度の対数)との関係を図示した のが,特性曲線と呼ばれるものである.
一般には一定の光源から出た光で,フィルム上に段階的な露光を与え,これを規定の現像液で一 定温度,一定時間現像し,できた黒白の各段の黒さ(濃度)を濃度計で測定する.

露光量とは,露光した光の照度(Lx) と時間(sec) の積である・.

特性曲線からは下記の写真特性値を得ることができる.

@感度 特性曲線上のある濃度を得るのに必要な露光量(log H)の逆数で表わす.

ここで「ある濃度」 とは,画像を作った場合,最も重視し有用される濃度域の代表で,直接用x線フィルムではカブリ+0.3および1.0を使うことが多い.

特性曲線図の横軸は右側に進む程光の量が増す.

よって複数 の特性曲線が書かれているとき,右側にあるもの程感度が低いことを意味する.

A階調(グラジェソト) 特性曲線の横軸の一定間隔
冤ogH に対する濃度間隔僖 の関係を僖/ logH で示し,グラジ ェソト(P階調)と呼んでいる.
特性曲線中,直線部分では濃度とlogHの各変化分は比例する(僖/ logH=一定).

言いかえるなら直線部分では露光量の対数の変化に比例した濃度変化が得られ,しかもクラジェントは最も高い.

この部分とlogH軸とのなす角αのタンジェントを
ガンマと呼ぶ。
(tan α=γ) γは感光材料のコントラストを示す重要な特性値である.

曲線の下方(脚部) および上方(肩部)では直線部分を隔たるにつれ,クラジェントが低下し,細かい描出能力は漸次 低下する.

X線臨床写真では直線部とともに脚部のグラジェントも重要な因子となるので,特性 曲線のA〜B間を直線で結び,log H軸とのなす角のtanγ’を平均階調(G)として表示すること が多い.
(実際にはA, B 点は特定の濃度値が指定されている)

Bカブリと最高濃度
脚部でグラジェント零となる点の濃度をカブリ,肩部におげる同様の点の濃度を最大濃度(Dmax) といい,これらも感光材料の特性を知る重要な因子となる.

(4)医療用フィルムの取扱い・保存
X線フィルムに限らず,感光材料は光のほか,各種の粒子線,薬品,温度,湿度および機械的 圧力等の影響を受げて被現像性が与えられるから,その保存や取扱い処理に充分の注意が必要であ る.

すべての感光材料は,温度が高いほど変化が速くなるから,これを保管するには23°C以下の低 温の場所がよい.
現在感光材料はすべて密封包装になっているので,未開封のものは湿気に対して 比較的安全であるが,一度開封したものは,乳剤膜が扱湿して空気と平衡な水分を保有するように なるから多湿の条件はさげねばならない.

特に高温多湿はフィルムのもっとも嫌うところで,カブ リ増加,感度低下等の性能悪化のみでなく,種々な故障を誘発しやすい.

例えば梅雨期等に長くフ ィルムをカセッテやマガジンの中に入れ放しにしたりすると,増感紙やフィルムどうしの接着を起 しかねない,一方,極度に乾燥すると,スタチックマークを生ずる.
特にカセッテレスのようなフィルム自動搬送の装置では,フィルムが種々な材質のものに触れる機会が多く,どうしてもスタチックマークが起りやすい.

この種装置を使用する場合は,相対湿度30%以下にならぬよう対処が 必要である.
その他感光材料を強くこするといわゆる摩擦カブリができ,また露光前後にフィルム に折り目をつげるとその刺激で白や黒の折り目マーク (クニックマーク)が出る.

感光材料は種々なガスによりカブリを生ずる.
有害なものは,硫化水素,アンモニア,ホルマリ ン,アセチレソガス,松杉等のテルペン類がある.
この種のものは身近に無いと考えがちであるが,
例えば下水道の中で発生した弱い硫化水素ガスが自現機に逆流入してカブリが発生したり,新しい保管箱にフィルムを入れておいたところ,その保管箱の材料である合板を作るときに使用され た接着剤に含まれていたホルマリンにより,フィルム乳剤の硬膜化が進み,感度低下や定着のヌケ不良といった思わぬ故障に遭遇することがある.
いずれにしろフィルムは鮮魚と同じように考えそ の取扱いには充分な注意が必要である.
             感光材料に影響を与える物質

・水銀,
水銀化合物
温度計,破損した蛍光灯,
マーキュロ,有機水銀剤
・シリコーン,
シリコ ーン加工品
シリコーン油,シリコーンを含浸させた布,シリコーン離型剤,
シリコーン壌水剤
・硫黄ガス,
アルデヒドガス
硫化水素,亜硫酸ガス,(塵定着液互互),硫化ソーダ,
ホルマリン,アンモニア
・過酸化物,
酸化剤
過酸化水素・過マンガン酸か」,
過硫酸アンモン,重クロム酸カリ,赤血塩
・還元性有機化合物
(現像,定着薬品)
ハイドロキノン,メトール,
フェニドン,チオ硫酸ナトリウム,
チオ硫酸アンモニウム
・揮発溶剤含有インキ マジックインキ,蛍光ペン
・金属化合物 鉛化合物,第1錫化合物,亜砒酸化合物,銅化合物,鉄化合物,研磨した金属面(鉄,銅, 鉛,etc)
・放射性物質 放射能をもつ核物質のチリなど
・化粧品。 マニキュア,パウダーなどの一部


蛍光増感紙


X線直接撮影用フィルムに使われているハロゲン化銀は,X線に対して感光機能を持っているが,そのほとんどが透過してしまいX線の利用率はI%程度と言われている.
そこでこのX線利用率を高めるため,X線吸収の大きい蛍光体をシート化したものにX線をばく射し,蛍光体から 発する光を写真フィルムに密着記録する方法により,患者の被ばくを低減し,短時間撮影を可能にするものが蛍光増感紙 Cスクリーン)である.

現在医療用分野では,増感紙を使わないで撮影する事は殆ど無く,フィルムとのシステム化も盛 んに進められている.
増感紙の重要な機能は下記のとおりである,
@ 患者の被ばく線量を大幅に低減する.
A 短時間撮影ができ,被写体の動きによる不鋭を低減できる.
B 小焦点のx線管が使用出来て,幾何学的な不鋭を低減できる.
C 小容量のX線装置で撮影が出来,またX線装置の寿命を長くする.
D x線写真のコントラストを増加させる.

(2)増感紙の構造 増感紙は一般に近紫外から緑色光領域に発光スペクトルを持つ蛍光体を,支持体の上に均一に塗 布したもので,特殊用途を除き2杖を1組としてX線フィルムをサンドイッチ状に挟んでカセットに装填,充分密着して使用する.
X線管球側に置かれる増感紙をフロント増感紙,反対側に置 かれる増感紙をバック増感紙と呼んでいる.
保護膜:5〜10がm前後の透明なセルローズ化合物,
またはポリエチレンテレフタレート (PET)が用いられ,単に蛍光体層を保護するだげでなく,化学的な浸食にも堪える 性能が要求されている.

蛍光体層:構造として,均一分散構造,多重層構造及び異種蛍光体の二層構造がある.

支持体:最近ではプラスチックベースが用いられている蛍光体層を保持する役目と,増感紙 の性能に影響を及ぼす蛍光の蚊収または反射効果を兼ね備えている.

(3) 増感紙の種類
a.増感紙の蛍光体と組み合せフィルムタイプによる
分類X線フィルムのレギュラ一フィルムに適する増感紙と,オルソフィルムに適する増感紙に分れ る.

増感紙に使われている蛍光体の発光スペクトル分布とフィルムの分光 感度との組み合せによるものである.

b.増感紙の性能による分類 患者被ばくの低減と,人体各部の診断に必要な写真画質を得るために,撮影部位の厚さ及びx 線装置容量に対応した,数多くの増感紙が設計されており,その感度は増感紙名に何等かの形で表 現されている,性能による分類は,レギュラ一,オルソシステムに関係無く,次の凡そ4種類に 分けられるが,その感度レベルは使用するフィルムの感度によって全体的に変化する.
@ 高鮮鋭度タイプ増感紙
A 感度・鮮鋭度共中庸の性能を持つ増感紙
B 感度を主とした増感紙
C 最高感度を有する増感紙

c.増感紙の使用目的による分類 最近のx線診断技術の発展は目覚ましく,機能的な検査や,省力化,自動化に向かった撮影方 式が次々と開発されている.

増感紙の種類もその開発に応じて変化しているが,
大きくは一般カセッテ用と,フィルム機械搬送用とに分げられる.

前者のうち一般撮影用の 使用目的は前記b.の分類に従っているが,特殊撮影用は多くの撮影目的に合ったものが次々と開発され,種類も多岐に渡っている.

その中でも最近実用化され,使用頻度の多くなりつつある増感 紙として,片面システムの乳房撮影用増感紙などが挙げられる.
最近のフィルム,増感紙システムは非常に多様化しており,特に希土類増感紙システムの出現に より,数百種類もの組み合せが考えられる.
しかし診断目的と撮影の効率から考えると,絶えず, 最適の組み合せを選択して行く必要がある .

(4)増感紙使用上の注意点
@増感紙とX線フィルムとの密着はX線画像記録系の基本である.
よって新規購入時はもちろん,使用中も定期的に密着テストをJIS Z 4905に指定されている方法で実施することが必 要である.
特に大角,半切等の大サイズカセッテおよびカセッテレス装置,フィルムチェンジ ャ等では重要である.

A 撮影時以外は増感紙とX線フィルムとの圧着はできるかぎり避げることがのぞましい.
長時間の匠着は接着故障の原因となるばかりでなくX線フィルム中に存在する薬品の影響で増 感紙汚染をひきおこす可能性もある,これらは特に高温多湿ほど促進されやすい.

B 湿気は増感紙の大敵である.
表面に歪が生じたり,カビを発生させることがあるので時には カセッテを開げてしばらく放置し内部を乾燥させるとよい.

C 増感紙のクリーニングには必ず各増感紙メ一力指定のクリーナーを使用すべきである.
指定以外のクリーナーは時としてクリーナーの成分自体が変色したり,蛍光体を保持しているバイ ンダを汚染して,X線写真にムラを生じることがある.

D クリーナーによる清掃は,低湿期に発生しやすいスタチック防止にも有効で,その面からも 定期的クリーニング (理想としては週i回) が不可欠である.

E 増感紙は短期間50万枚相当のX線ばく射を行なっても感度劣化は殆どないが,日常の撮影 にはX線フィルム,クリーナーに関連する化学的な汚染,各種の汚れ,X線フィルムの装填,取りだしのキズやその際のゴミの舞い込みに関連する機械的損耗により徐々に劣化していくのは避げがたい.

医療用自動現像装置


(1) 概要
自動現像装置はX線写真作成のための不可欠な装置の一つとなり,あらゆる医療施設にそれぞ れの施設規模に応じた多数の機種が設置され稼働している.

現像の方式は湿式 (ウエット)と呼ば れる方式で行われる.
(2)湿式 (ウエット)現像方式の画像形成原理 光を露光することにより,フィルム内のハロゲン化銀が潜像を形成し,現像処理により,露光さ れた部分が銀像に変換される.
その後,定着処理により未露光部分のハロゲン化銀が定着液に溶解 されて洗い流され,残された銀像が映像となる.

(3) 基本構造
構造的にはフィルムの挿入・検出・現像・定着・水 洗・スクイズ,乾燥・フィルム受げといった一連の処埋行程とローうーを回転させる駆動系,電装部,熱交換器,補充ポンプ,乾燥ファン,内蔵ケミ力ルミキサー等から成っている。
以下各部の機 能を概説する。

a.フィルム挿入部 撮影済みフィルムを処理部に送り込む台で,フィルムが正しい位置で挿入できるよう両サイドに ガイド板がついている。
フィルム挿入は各サイズとも原則として挿入方向に対し横向き(横長)に 挿入するが,六切,八切サイズは縦二列にして挿入する。

b.倹出部 挿入されたフィルムを検出し,現像・定着の補充ポソプを作動させて処理タソクへの液の補充を行なう.
c.処理部 現像・定着・水洗3槽より成る・現像,定着とも一定温度に保った処理液を用い,又,均一な 処理性を得るためにポンプによる液の循環を行なう.
水洗は流水方式と溜め水方式とがあり,温 水,又は常温水を用いてフィルム乳剤中に存在する処理液を除去する.
d.スクイズ部 スクイズ部は水洗されたフィルムを早く均一に乾燥させるため,水をしぼる役割を果たす.
構造としては,スクイズラックがあり,水洗ラックより乾燥部ヘフィルムを搬送しながら,ローラーで水をしぼる.
e.乾燥部 乾燥部の役割は,処理されたフィルを一定温度の乾燥風で均一に乾燥させることで,一般に乾燥 温度は45°〜55°Cの範囲である.
循環された乾燥風はその大部分(80〜90%)再利用し,残りは強 制排気して新鮮風を取り入れている.。

(4)自動現像装置の保守点検,清掃
現像処理は,高温で酸・アル力リの濃縮液などを使用するため,フィルム・機械に対しては甚だ過酷な環境になっている,したがって,自動現像装置を常に良好な状態で稼働させる第1歩は, 指定通りの清掃を行うことにあると言っても過言ではない.。

また,フィルム処理で,画像の濃度に 影響する要因はフィルム検出部,補充系,循環系などにいくつかの因予が考えられる.
これらの中には,使用経時とともにその可能性が高くなるもの,不可避的に発生するもの,或いは人為的ミス によるものなど原因は種々あるが,そのうちかなりのものは日常或いは定期的な点検により防止で きるものである。

廃液処理,環境保全
写真の処理液に限らず,あらゆる廃棄物,特に産業廃棄物については,生活環境保全の立場から種々な制約を受げている.その基本となるものは環境基本法で,現像液などの廃棄には,環境基本 法を受げて作られた下記の法律が適用される。

@ 水質汚濁防止法,同施行令,施行規則
A 下水道法



イメージヤとイメージャ用フィルム


(1)概要
1970年代よりCT・超音波装置等の画像記録は,それまでのインスタントフィルムによる記録から,診断装置からのビデオ信号を内蔵するCRTモニタに写し,その画像を画像記録用フィルム (CRTカメラ用)に記録するCRTカメラが使われている。
1980年代後半にはいると,レーザ光で 画像記録用フィルム (レーザイメージャ用)に記録するレーザイメージャが登場し,CRTカメラ に代わる記録システムとして,CT . MR ・核医学・DR . CR の画像記録に広く使用されている。
さらにl990年代後半には,現像定着処理液を使わない銀塩熱現像タイプのフィルム(ドライタイ プ)に画像を記録し熱現像するドライタイプレーザイメージャを中心に,各種ドライタイプイメー ジャが急速に普及してきている。
これらCRTカメラやレーザイメージャに用いられるイメージン グフィルムは,片面に感光層を持つタイプのフィルムであり,CRTの発光波長やレーザ光の波長 にその感色性 (分光感度)が合致するように設計されている。

(2)レーザイメージャ レーザ光を電気信号に応じて光量変化させ,光学レンズ系を通して画像記録用フィルムに走査 し,画像を記録する装置である。
a・ レーザ光 最初のレーザ光は,1960年に人造のルビーの単結晶から作られた,ルビーの棒の両端を平行 平面に研磨して反射鏡をつげ,周囲から強い光で照明すると,端面から波長690nmの細くて強い赤色光が発生した、現在でも大出力の光源として利用さ れている。
レーザ光は次の性質を右する。
@指向性,直進性に優れている。
A単色性に優れている。
B単位面積当たりのエネルギーが高い。
現在のレーザイメージャには,光源として下記のHe-Ne, GaAlAs レーザが主に用いられている。


種類 分類 発振波長
He-Ne ガス 633 nm
GaAIAs 半導体 670〜850 nm


b.レーザイメージャの光走査原理 He-Ne等のレーザ管より出力された光は,AOM (音響光学変調素子)により,画像データ に基づいて強弱をつげられる。
ただし半導体レーザの場合,直接変調を行うこともある。
・AOMを通過したレーザ光は,ビームエキスパンダで走査に適した光ビームに整えられ,シリンドリカルレンズでミラーの面倒れを補正した後,ポリゴンミラーの回転で水平走査され る。
fθ(エフフシーター) レンズでレーザ光は走査角度が変わっても水平走査強度が歪まない ように補正され,ミラーで反射後フィルムに走査される。
C.レーザイメージャ用フィルム レーザイメージャ用フィルムは,赤外線又は赤色光線に感光するように色素増感された片面乳剤 フィルムが用いられ下記の特長を持っている。
@ 濃度分解能が高い。
A 画像の歪みが少ない。
B 複数診断装置との並列処理接続ができる。

(3) ドライイメージャ
湿式方式のレーザイメージャは,自動現像機を使用するために現像廃液が出たり,水道配管が必 要などの設置上の制約がある。
また,近年の自然環境保全の気運の高まりや断水などの非常時の稼 勧確保などのニーズの高まりと伴にレーザイメージャのドライ化への移行は著しい。
ドライイメー ジャの方式には次のようなものがある。
a・レーザ乾式熱現像方式 乾式熱現像方式は,感光によってハロゲン化銀粒子に形成された潜像上に,加熱により銀を析出 させるものである。
画像形成層には感光素子となる少量のハロゲン化銀と,非感光牲で銀の供給源 となる右機酸銀 (べヘン酸銀など),それに現像剤となるビスフェノール類などの還元剤が含まれ ている。
下記に湿式 (ウエット)処理と乾式 (ドライ) 処理の画像形成原理を示す。
イ・画像形成原理
@ 湿式 (ウエット)処埋 光によりハロゲン化銀 (AgX)が潜像を形成し,現像処理により,露光された部分が銀 像 (Ag)に変換される。
その後,定着処理により末露光部分のハロゲン化銀が定着液卜こ溶 解されて洗い流される。
A 乾式 (ドライ) 処理 レーザ光で露光されたハロゲン化銀が潜像を形成する (湿式処理と同様)・その後,熱現 像 (約120°C 程度の加熱)によって露光された部分の潜像が触媒となり,有機酸銀より銀イ オンが還元剤によって銀に還元され,潜像上に析出する・温度低下により現像反応が停止する。

ロ.ドライフィルムの層構成 韓式熱現像方式に使用されるドライフィルムの層構成は,乳剤面側に保護層,中間層,乳剤層の3層で構成され,裏面側はアンチハレーション (AH)層,保護層の2層で構成され る。

ハ.ドライイメージャの全体構造 フィルムセット部でフィルムトレイにセットされたフィルムを取り出し,記録部でレーザ 露光され熱現像部で熱により現像後冷却され排出される。
a)フィルムセット部
b) 記録部
c) 搬送部
d)熱現像部
e) 自動濃度測定部
f) 電源部
b.サーマルヘッド直接感熱方式 加熱発色する感熱層をもつ感熱記録材料に,ライン状に微細に配列された発熱素子 (サーマルヘ 、ソド)より熱を与える。黒化度は発熱素子の電流制御により変化し,温度低下とともに発色反応も 止まる。
感熱層には,発色剤を内包したマイクロカプセルと乳化された顕色剤が多数分散されてい る。
発色剤は常温では顕色剤と分離されているが,加熱されるとカプセル壁が透過性となり,顕色剤がカプセル内に侵入して発色剤と反応し発色 (黒)する。
直熱感光記録材料は,保護層,感熱記録層,べ一ス層,バック層よりなり,バック層はUV吸 収層,マット層の二層より成る。
感熱層側から発熱素予で加熱して画像を記録し,バック層側から画像を観察する形態となっている。

C.転写型昇華方式 加熱によりインクリボンから記録材へ染料を転写する方弐;昇華方式は加熱により昇華・拡散し たインクを記録材へ吸着させることにより記録を行うもので,サーマルヘッドの発熱量制御により 中間階調をもった画像を得ることができる。

(4)イメージャの性能維持とドライフィルムの取扱い イメージャの性能維持管理は,写真画質を定期的に確認し,据付時の品質を維持することが必要 である。
画質を評価するためには,SMPTEパターンまたは,テストパターンを使用して数値的精 蔓管理を行う。
また,テストパターンまたはcT写真のグレースケール等によりチェックして管理 することが重要である。
ドライタイプのフィルムは,画像記録後のフィルムにも末反応物質などがフィルム内存在するた め,保管条件や取り扱いなどに下記内容の注意が必要である。
@ 末使用フィルムの保管・取扱い 未使用ドライフィルムは,包装された状態で各種放射線や直射日光などの影響を受げない冷 暗所に保管する。






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  • 安全に配慮された機器のみを使用し、基準に従った保守点検を行う。
  • 漏れ電流測定・接地線の接続確認などの定期点検を行い、不良箇所は確実に補修しておく。

  • 等電位化(とうでんいか)とは、電位を等しくすることであるが、ここでは主に雷の影響により発生する過渡的な異常高電圧、すなわち「雷大波電圧」(雷サージ電圧)、その結果流れる過渡的な異常大電流「雷大波電流」(雷サージ電流)から電気設備などを保護するための接地について述べる。「等電位接地」、「連接接地」、「統合接地」あるいは「一点接地」といった呼称があるが、意味するところはほぼ同じである。

  • 患者の電撃事故
  • マクロショック

  • 身体表面から心臓を通じて身体表面へ電流が流れることにより起こるショックである。心室細動を起こし死亡することがある。
  • ミクロショック

  • 手術や検査の際に、心臓に直接電流が流れて起こるショックである。ごく弱い電流でも心室細動を起こし死亡することがある。

  • 負荷機器へ接続
  • 交流電源の配線の種類
  • システムの安全
  • 検体検査測定機器はホストコンピュータから患者情報 (測定要求項目など)をもらい,
  • データをホストコソピュータ側へ送り返すシステムが一般的であるが,その途中にはホス
  • 継をする端末接続装置や電話回線と繋ぐモデム装置,更には外部記憶装置や自動検体分"
  • さら仁侮を広げカは;検体の取ク違い,試薬や笥理励肴の傑欝洸巌,工Of笥理をど偲才の要衰が
  • 全体の安全性や確実性にどのように関わっているかを見極めておく必要がある。システムの安全は
  • 定期的に 「見直しとメンテナンスをしていく」ことが重要である。
  • 一方,人的ミス (ヒューマンエラー)は避げられず人間工学的安全対策も必要になってくる。こ
  • の予防策としては 「読みやすい視覚表示の工夫」や 「作業引継ぎ時の配慮」「作業条件の改善」な
  • どスタッフ全員による積極的な取り組みが必要となってくる。また,修理業に携わる技術者におい
  • ても修理や点検時の人的ミス防止に注意を払い,測定データに問題を起こさない作業を心がげる必
  • 要がある。
  • 検体検査は自動化が進んでおり,測定データや精度管理デニタの管理などコンピュータでの保存
  • が避げられないが,瞬時の停電によるデータ損失や記憶装置の不具合によるデニタ読み出しエラー
  • が起こるなど,いざという時のデータのバックアップ,無停電装置による非常電源バックアップに
  • ついても考慮しなげればならない。


  • 電気的安全に対する基本要求
  • 安全通則では,「機器は,正常な使用および学一故障状態において電撃 (電気ショック) の危険
  • を生じてはならない」となっており,機器を電撃に対する保護の形式および程度により分類し,各
  • 々の機器毎に,正常および単一故障状態での漏れ電流の許容値を定めている,機器の分類と保護の
  • 手段および適用部位は次のようになる。
  • 1) 電撃に対する保護の形式 (保護の手段)による分類
  • @ クラスi機器:基礎絶縁及び保護接地による保護
  • A クラスU機器:二重絶縁又は強化絶縁による保護
  • B 内部電源機器:直流の使用による危険電流 (交流)の防止
  • 2)電撃に対する保護の程度 (使用目的)による分類
  • @ B形装着部:保護接地で保護し,身体表面に取付げて使用する装着部
  • A BF形装着部:絶縁した装着部を持ち,機器の組合わせ使用に適した装着部
  • B CF形装着部:装着部の絶縁を特に考慮し,心臓に直接使用する装着部
  • 最も一般的なグラスI機器の単一故障状態は,次のような状態を考える必要がある。
  • I)保護接地線の断線
  • 2) 機器の電源コードの片方 (一本)が断線
  • 3) F形 (浮いた)装着部に外部の電圧が現れる
  • 尚,安全通則では次の現象は発生する可能性が小さいので単一故障とは考えない,又患者が接地
  • される状態は正常状態と見なすことになっている。
  • 1)二重絶縁の両方の電気的破壊
  • 2) 強化絶縁の電気的破壊
  • 3) 固定して大久的に設置した保護接地線の断線


  • 保守点検の意義
  •  医療機器の保守点検は、その性能を維持し、安全性を確保することによって、疾病の診断、治療等が適切に行われることを期待して実施されるものであり、医療の質の向上すなわち患者に対する医療サービスの向上が期待されるものである。さらに、保守点検が適正に行われた場合には、医療機器の寿命すなわち使用年数の延長、故障率の低下等の経済的なメリットも期待されるものである。
  •  医療機器を常に適正な状態に保ち、疾病の診断、治療等を支障なく行うために保守点検を実施することは、医療機関にとっては当然のことである。今後ともなお一層適正な医療機器の保守点検の実施が求められている。

  • 保守点検業務の外部委託
     
  • 医療機器の保守点検は本来医療機関の責任において、自ら行うことが原則である。しかし、医療機器の進歩は目覚ましく、その構造も年々複雑化することから、今後は技術的な理由あるいは経済的な理由により、医療機関自ら行うことが難しい場合も考えられる。こうした場合には、医療機器の保守点検業務は医療に密接に関連した業務ではあるが、医療行為そのものではないことから、医療機関の責任の下において、外部の業者に委託して実施することも可能である。ただし、この場合でも、保守点検業務を外部に委託するか否かは、医療機関において、これまで、その業務の重要な一分野として、保守点検業務に従事してきた診療放射線技師、臨床検査技師、臨床工学技士等の専門知識と技能を有する職員の意見を尊重して、医療機関が自ら決定することである。

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  • 基準の必要性
     
  • 医療機関が保守点検業務を外部に委託する際に、その業務を適正に実施する能力を有しない者に委託した場合には、医療機器の性能を適正に維持することができないばかりか、安全性を損ねるおそれさえもある。さらに、その結果として、疾病の診断、治療等が適切に行われず、医療の質の低下、患者に対する医療サービスの低下を招くことにもなりかねない。そこで、疾病の診断、治療等に著しい影響を与えるおそれがある医療機器については、その適正な使用を確保し、医療の質を維持するため、一定の基準に適合し、保守点検業務を適正に行い、一定レベル以上のサービスを提供できる者に医療機関は委託すべきであることから、医療機器の保守点検業務の外部委託に関する基準を定めるべきであるとの結論を得たところである。

  • 基準の対象とする医療機器
  •  保守点検は、すべての医療機器について実施されるべきものである。また、医療機器の種類にかかわらず、その保守点検業務を外部業者に委託して実施することが可能である。
     
  • しかし、一定の基準に適合し、保守点検業務を適正に行うことができる者に委託すべき医療機器は、薬事法の規定により、保守点検に関する事項の添付文書への記載が製造業者等に義務づけられ、保守点検の適正な実施が医療機関に対して努力義務化された医療機器(薬事法施行規則別表第1の2に掲げられた医療機器)と同一とすべきである。

  • 委託を行う際に医療機関が注意すべきこと
  •  医療機器の保守点検を適正に実施することは、医療機器を管理する医療機関の基本的な責務であり、医療機器を使用する医療関係者の基本的な業務の一つである。しかし、必要に応じて、医療機関の責任において、外部の専門業者に委託して実施することも当然考えられる。
     
  • また、安易な外部委託により、保守点検業務が適正に行われなかった場合には、受託した業者の責任が第一義的に問われるのは当然のことであるが、医療機関の責任も問題とされる。従って、委託先の選定にあたっては、これらの点を考慮の上、単にコストのみに気をとられることなく、先に述べた保守点検のメリットを勘案の上、総合的な観点から検討する必要がある。

  • 病院等医療機関以外の場における業務

     
  • 保守点検を要する医療機器の中には、病院等医療機関以外の場、例えば、患者の居宅等において使用されるものもあることから、医療機関以外の場において保守点検業務を行う場合に適用される基準を併せて設ける必要がある。