医療機器販売、医療機器修理

メディカルシステムサービス

医療機器修理行許可番号 43BS200053

輸液ポンプ

輸液ポンフ の目的と用途
薬液を体内に注入するためには注射が行われるれる。
注射器を用いて一時的に行う注射には静脈注 射、皮下注射、筋肉注射などがあるが、長時間にわたり持続的に薬液を投与する方法としては点滴静脈注射や中心静脈栄養法が一般的である。
1)薬液の注入速度が正確である。
2)注入速度が一定であり、安定している。
3)輸液ラインの気泡混入や閉塞状態等を検出して警報を発する安全機能がある。
く輸液ポンプの応用例 >
動脈内汗入、モニターライン維持、造影剤注人。
経腸栄養剤の投与。

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<在宅中心静脈栄養法>
<在宅用注人ポンプ>
<点滴装置> <目的>
<点滴静脈注射> <注意> <確認>
<流量精度の点検方法>
<閉塞圧設定値>  
<閉塞検出の点検方法> <点滴筒内の水が滴下する毎に>
<ドロップセンサーの点検>
<ポンプ用輸液セツト>
<気泡検出の点検方法>

<流量精度の点検方法> <チューブクランプ機構の点検方法>
<定期交換部品>

<輸液ポンプの保守点検>
<輸液セット統一についての告示>  
<携帯型ディスポーザブル注入器> <製品の特長>
<携帯型ディスポーザブル注入器(PCA)>
<使用上の注意事項>
<シリンジポンプの主な警報機能>
<;回路内圧上昇> <安全機能>
<滴数制御型輸液ポンプ>
<流量制御型輸液ポンプ>
<輸液ポンプの基本動作>  
<輸液ポンプの駆動部の送液機構による区分>
<シリンジ方式>

<カセット方式>
<ローラー方式> <フィンガー方式>
<ピストン式> <ペリスタルティック式>
<輸液ポンプの作動原理>

<改正薬事法(平成17年4月施行)における分類>

<輸液ポンプ>  
         

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改正薬事法(平成17年4月施行)における分類

改正薬事法の施行前の分類では「輸液ポンプ」という一般的名称で括られていたものが、改正法 では分類方法が見直され、機能や用途に応じて10種類以上の一般的名称に細分化された。
代表例として、「汎用輸液ポンプ」と「注射筒輸液ポンプ」の薬事法上での定義を下記に示す これらのグラス分類は「クラス皿」(高度管理医療機器)で,特定保守管理医療機器に該当する。
く改正薬事法での分類(代表例)>
溶液を非常に正確な容量かつ一定速度で投与する必要がある場合に用いる装置を いう・低流量設定と流量変換のため、特に新生児、乳児、重体患者の治療で、少 量の高濃度の医薬品を長時間にわたって投与する場合に適している。硬膜外麻酔 の投与にも用いる。
ここでは、「汎用輸液ポンプ」と「注射筒輸液ポンプ」を中心とし、作動原理、基本的構造、 安全機能、保守点検手順等について説明する。

輸液ポンプの作動原理

輸液の方式
輸液の方式は,自然落下方式とポンプ方式に大きく分かれる。
自然落下方式は、薬液容器の高さ と注入部位(患者の穿刺部位)との落差による匠力を利用したものである。
そのため,薬液の減少 や患者の体位変動による落差の変化や、輸液ライン内の圧力変動が薬液の流量に影響を与える。また、同じ落差であっても、輸液ラインの状態(回路の長さや太さ、ローラークレンメの締まり具合等)や薬液の粘度による送液抵抗の違いにより流量が変化する。
ハーゲン・ポアズイユの式
管の中を流れる流体の流量は、管の両端の圧力差に比例し、抵抗の大きさに反 比例する。
自然落下方式のひとつとして輸液コントローうーによる輸液がある。
薬液の落差による圧力のみ を利用し,薬液の滴下間隔を検知して自動的にクレンメの開き具合を調節することによって,流量 を一定に保つように制御する。
これに対して,ポンプ方式はポンプの駆動力により発生する陽圧を利用して薬液を送液するため、安定した流量を得ることができる。
特に、微量の薬液を持続的に輸液する場合や、落差だげで は得ることができない高流量での急速輸液、輸液ラインの内圧が高い場合などにはポンプ方式での 輸液が不可欠である。

 

輸液ポンプの駆動部の送液機構による区分

輸液ポンプの送液機構には、ぺリスタルティック式(フィンガー方式、ローラ ー方式)とピストン式(カセット方式、シリンジ方式)がある。
ペリスタルティック式は、輸液ポ ンプとして最も一般的な方式である。
なお、シリンジ方式は改正法での分類におげる「注射筒輸液 ポンプ」に相当するが、一般的にはシリンジポンプと呼ばれており、他の方式の輸液ポンプとの区 別がしやすいよう,以降の説明ではシリンジポンプと記載した。
駆動部の送液機構

ペリスタルティック式 フィンガー方式
ロ一ラー方式

ピストン式 カセット方式
シンリンジ方式(シリンジポンプ)

それぞれの方式に特徴があり、用途、薬液の注入速度、薬液の種類などに応じて選択する。

○フィンガー方式 薬液が満たされた輸液セットのチューブをフィンガーと呼ばれる部品でしごいて送液する方式である。モーターの回転運動は力ムによりフィンガーの前後運動に変換される。フィンガ と加圧板との間にチュ ブを挟みこみ、フィンガーによって上方から下方へとチューブをしごいて送液する。
○ローラー方式 回転する口一ラと固定されたステーターの間にチューブを挟み込み、ローラーでチューブをしごいて送液する方式である。 ローラーの数は2〜5個が一般的である。
○カセット方式 輸液回路の中間にカセット式のピストンシリンダーがあり、ピストンの動作と連動して流路を切り換えることにより、薬液の扱い込みと送り出しを交互に行う方式である。
○シリンジ方式 (シリンジポンプ) 薬液を満たしたシリンジをポンプに装着し、シリンジの押し子を一定の速度で押すことにより送液する方式である。

輸液ポンプの基本動作

輸液ポンプは医療機関内で最もポピュラ一な医療機器のひとつである。
そのため、取り扱い方法や管理方法を安易に考えやすいが、トラブルの内容によっては患者の生命にかかわることも起こり得るので、基本動作とその原理を十分に理解し,安全な管理を実行する必要がある。
輸液ポンプは,薬液の送液量を設定値に合わせて一定に保つための制御方式により「流量制御型」と「滴数制御型」の2種類に大別される。
これにシリンジポンプを加えた3種類について基本動作を説明する。

○「流量制御型」輸液ポンプ

流量設定値に応じて送液機構を動作させる モータの回転数を変化させ、送液量そのも のを制御する方式である。

仕様通りの流量精度を得るためには、輸液 ポンプの特性に合わせた専用の輸液セットを 用いることが前提条件となる。

使用可能な輸 液セットは輸液ポソプの取扱説明書に記載さ れているので、使用前に必ず確認する。

輸液セットを装着し、1時間当たりの流量 (mL/h)と薬液の総量である予定量(mL) を入力して輸液を開始する。

送液された量は 積算量として表示される。 積算量が予定量に達すると輸液完了とな る、完了後は留置針やカテーテルの先端に詰 まりが発生しないよう、 極低流量(1mL/h 程度)で注入が継続される。

輸液を終了する場合は、停止の操作を行 患者の移動やAC 電源の停電時に備えて、 バックアップ用のバッテリーが内蔵されてお り、数時間の動作が可能である。

輸液が終了し、ドアを開げるとチューブク ランプが自動的に作動してチューブを圧閉 し、輸液バッグとの落差によるフリーフロー を防止する。

○「滴数制御型」輸液ポンプ

輸液ポンプに付属のドロップセンサー (フローセンサー、点滴プローブなどと もいう)を輸液セットの点滴筒に装着し 輸液バツグ て滴下状態を監視し、得られた情報をモ ーター回転数にフィードバックすること により、滴下の間隔が目標値になるよう に制御する方式である。

滴数で制御することにより、専用の輸 液セットでなくても送液量の制御が可能 になるので、組合わせる輸液セットの選 択幅が広がるメリットがあるが、使用す る輸液セットに合わせて、滴数をポンプ に入カする必要がある。
流通している輸液セットにはlmL当 たりの滴数が15,I9,20,60 (滴/mL) の 4種類があり、現在,国際規格にあわせ 輸液セットは1 mL 当たりの滴数が20、 60 (滴/mL) の2種類に統 されるよ うにすすめられている。

(注l) 送液量の入力値は,流量制御型と同様 にI時間当たりの流量(mL/h) のもの と、1分当たりの滴数(滴/分) のもの とがある。 輸液セットの装着以降の説明内容は流 量制御型と同様である。 制御方式の違いによる比較を下表に示す。

(注1) 平成17年3 月25 日 厚生労働省告示第112号 平成i7年1I月24 日 厚生労働省医薬食品局長通知 薬食発第1124002号

制御方式の違いによる比較
項目 流量制御型 滴数制御型
輸液セット 専用セットのみ 汎用(一般用)セットも使用可
ドロツプセンサー 流量制御上は必要ないが、安全上付けた方が 良い 原理的に絶対必要
流量のハラツキ(脈流) 比較的少ない 多少見られる
輸液の成分による誤差 原理的に無視できる 液滴の大きさが変わると誤差になる(例高 濃度のフドウ糖液では輸液量が減少する)
しごく部分のチユーフの径 の変化による誤差 径の変化は直接誤差につながるので、時々し ごく部分を変える。 滴数で制御しているので、流量制御型ほどは 誤差にならない。

     基本構成
輸液ポンプおよびシリンジポンプは、基本的に下記の6つの部分から構成されている。
区分 主な機能
制御部 各部の動作を統合し,ポンプの動作全体を制御する
入力部 ポンプを動作させるのに必要な設定値を入カする
表示部 人力された設定値、ポンプの動作状態、替報状態などを表示する
駆動部 制御部からの指令に基づいて送液機構を動作させる
警報部 センサーでポンプの動作状態や輸液ラインの状態を監視し、異常を検知する
電源部 AC電源、DC電源、内蔵バッテリー等、ポンプの動作に必要な電力を確保する
○シリンジポンプ (注射筒輸液ポンプ)

薬液を満たしたシリンジの押し千を機械的に押して、微量での持続注入を行う。輸液総量に制限 のある小児への輸液にも使用される、まだ、あらかじめ薬液が充填されたシリンジ (プレフィルド シリンジ) の中には,シリンジポンプと組み合わせて使用できるものもある。

組み合わせて使用できるシリンジのサイズは主に5-100mLの範囲で,機種によって異なる。 シリンジの装着は,フランジ部分をスリットに入れ、押し子部分を駆動部のスライダーに固定し て行い,シリンジのサイズはクランプの位置により自動的に検出される。 1 時間当たりの流量 (mL/h)を入力して輸液を開始する。

シリンジ内の薬液量が残り少なくなると残量警報が出る。

輸液ポンプと同様に、バックアップ用のバッテリーが内蔵されている。

安全機能

輸液ポンプおよびシリンジポンプの警報機能のうち、 主なものは下記の通りである。

輸液ポンプの主な警報機能
警報の種類 内容 センサー方式
気泡警報 チユーフの中に気泡(空気)が流れてきたことを検出した ・超音波
・光センサー
閉塞警報 針先の詰まりやチコーブの折れ、クレンメの開け忘れ等により、チユーブ内の庄力 が上がつたことを検出した ・磁気センサー
・感圧素子
ドア警報 ドアが開いたことを検出した ・磁気センサー
ハツテリー警報 内蔵バッテリーの残量が少なくなつたことを検出した ・電子回路
流量異常警報 ドロップセンサーが、滴下滴下間隔の異常を検出した ・光センサー
空液警報 ドロップセンサーが、滴下がなくなつたことを検出した ・光センサー
完了警報 積算量が予定量に到達した ・電子回路
開始忘れ警報 輸液が開始されない状態で放置された ・電子回路

○気泡検出部の作動原理 ○閉塞検出部の作動原理 ○流量異常検出部の作動原理
超音波方式のセンサーの 例
・ チューブが薬液で満たされ ている場合、送信側から放 出された超音波は薬液の中を伝播し、受信側に到達す しかし、気泡がセンサー の間に入ると、受信側に到達する超音波は著しく減衰 する。
回路内圧上昇によるチューブの膨 らみを磁気センサで検知する。
例・ 例えば、輸液セットのローラーク レンメを開げ忘れた場合、輸液ポンプの送液機構とローうークレンメの 間の内圧が上昇し、チューブが膨張 する。
このチューブの膨らみをセンサーで検知して警報を発する。
点滴筒内の滴下を検知するために ドロップセンサーを装着する。
発光側のLEDから放射された光 が薬液の滴下によって遮られると、 受光側に到達する光量が変化する。
この変化を捕らえて、滴下を認識す 原理的に、窓辺の直射日光などの 強い外乱光に弱い。
実際の滴下の間隔が設定と大きく 異なった場合、流量異常と判断する。
また、滴下がなくなった場合、薬 液の終了(空液)と認識する。

シリンジポンプの主な警報機能
警報の種類 内容 センサー方式
閉塞警報 針先の詰まりやチューブの折れ、または三方活栓の開け忘れ等により、チューブ内 の圧力が上がったことを検出した ・感庄素子
・歪ゲージ
残量警報 シリンジの中の薬液が残り少なくなったことを検出した ・光センサー
・位置センサー
シリンジ外れ警報 シリンジの外れ等により,シリンジサイズの認識ができていないことを検出した ・光センサー
・位置センサー
押し子外れ警報 シリンジの押し子がシリンジポンプから外れていることを検出した ・光センサー
バッテリー警報 内蔵バッテリーの残量が少なくなったことを検出した ・電子回路
開始忘れ警報 輸液が開始されない状態で放置された ・電子回路

使用上の注意事項

  • ポンプに付属している「添付文書」と「取扱説明書」をよく読んでから使用すること。
    • 必ず、指定の輸液セットまたはシリンジを組み合わせて使用すること。
    • ポンプの安全機能を過信せず、常に患者の状態を監視すること。
    • 輸液開始時および開始後も定期的に下記の事項を確認すること。
    • 1)ボンプの流量設定値、およびその他の設定値
    2)輸液セット、またはシリンジの装着状態
  • 3)輸液ラインの接続状態、および患者の穿刺部位
  • 4)薬液の減り具合
    • 薬液が付着した場合は速やかにふき取ること。
    • 緊急時に備え、内蔵バッテリーは常に満充電された状態にしておくこと。
    • 医療機関内での携帯電話等の通信機器の使用については、厚生労働省および総務省の指針に従 うこと。
    • ポンプの特性と性能の限界を理解した上で使用すること。注意を要する一例を下記に示す。

    1)血管外への薬液の漏出は検出できない。
    2)特に低流量で使用した場合、閉塞状態を検知して警報を発するまでには時間を要する。
    3)表示される積算量は実測値ではなく、流量設定と輸液時間に基づいた計算値である。

    携帯型ディスポーザブル注入器(PCA)

    専用PCA用装置
    1)用 途
    携帯型ディスポーザブル注入器は、主に、合成ゴムからなるバルーンリザーバ(薬液リザーバ) と、流量をコントロールする流量制御管から構成される。
    一定の速さで収縮するように設計された パルーンリザーバの中に薬液を充填すると、最長で7 日までの微量持続注入が可能である。
    用途は、鎮痛剤・麻酔剤・抗癌剤などの硬膜外腔・皮下・末梢静脈内・中心静脈内・動脈内への 微量持続注入に用いられる。
    術後柊痛・癌性柊痛・帯状疽疹後神経痛などの柊痛に対する鎮痛剤や 麻酔剤の持続注入では、患者の痛みを和らげ、QOL の向上に寄与する。
    また,作用が時間依存性 の抗癌剤の持続注入では、抗腫瘍効果を高め、副作用を軽減し、さらに在宅医療においても十分可 能である。
    製品の特長は、以下のとおりである。

    ○小型かつ軽量、しかも点滴ボールや電源コードの必要がないため、装着時の違和感や束縛感が ほとんどなく、患者の行動や日常生活が制限されない。
    ○バルーンリザーバの収縮力で駆動するため、駆動音や警告音で睡眠が妨げられたり、他人に気 づかれたりすることなく、治療が施行できる。
    ○流速は流量制御管の内径の違いによって設定されているため、患者に投与される薬液量は製品 の選択と薬液濃度によって調節される。
    これにより、各種電動ポンプにみられる,難しいプロ グラムの必要がない。製品の選択に関しては、流速と充填量 (または注入期間)の異なる製品 が各種あるので、治療方針にあわせた幅広い選択が可能である。
    携帯型ディスポーザブル注入器では、持続注入の他に、専用の装置を組み合わせることにより患 者自己柊痛管理法も可能である。
    痛みの発生時に患者自身が微量の鎮痛剤を投与する、患者の視点 にたった新しい柊痛管理法である。注入方法としては,間歓的にPCAのみを行う方法と、持続注 入とPCA をあわせて行う方法がある。
    PCAの利点は以下のとおりである
    ○それぞれの患者の痛みに対応
    ○医療スタッフによる薬剤の管理・投与に要する時間の短縮
    ○痛みの発現から鎮痛剤投与までの間隔 にの間,患者の痛みは続く)の短縮

    2)原 理
    専用のPCA用装置には、微量の薬液をためる薬液リザーバが内蔵されており、接続された携帯 型ディスポーザブル注入器によって充填される。
    PCAボタン (薬液投与ボタン)を押すと、この 薬液リザーバ内の薬液が流出する。
    薬剤の最大投与量は、携帯型ディスポーザブル注入器と薬液の 濃度により調節できる 。

    輸液セット統一についての告示、通知の概要
    平成17年3月25日付 厚生労働省告示第112号
    平成17年1I月24日付 厚生労働省医薬食品局長通知 薬食発第1124002号
    輸液セットを1mL 当たりの滴数が20 (滴/mL)、 60 (滴/mL) の2 種類に統一される。
    厚生労働省では、輸液セット及び輸血セット(以下、「輸液セット等」)並びに輸液ポンプのi mL当たりの滴数の規格について統一化を図るため、輸液セット等にっいては平成I7年3月25日付 厚生労働省告示第1I2号「薬事法第23条の2 第19の規定により厚生労働大巨が基準を定めて指定 する医療機器」、
    輸液ポンプにっいては、平成17年11月24 日付薬食発第ll24002号厚生労働省医薬 食品局長通知 「輸液ポンプの承認基準の制定にっいて」により、いずれもlmL当たりの滴数の規 格を20滴、又は、60滴の2規格とされました。
    経過措置期間は平成2l年3月31日まで。

    輸液ポンプの保守点検

    保守点検の実施
    安全を確保し、 より長い期間使用するためには保守点検の実施が不可欠である。
    保守点検の手順や点検が必要な時期など、具体的な内容は輸液ポンプのメーカーや機種により異 なるので、取扱説明書の記載内容を参照するなど、メーカーから提供される情報に従って保守点検 を行うこと。
    定期交換部品
    定期交換部品とは、使用開始から徐々に劣化・磨耗が進み、機器の精度・能力を保つ為に交換を 必要とされる部品をいい、使用開始からの経過年数にあわせて交換が必要となる。
    ただし、交換の時期は使用頻度や使用環境によって前後したり、他の部品の交換が必要になる場 合もある。
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    定期交換部品(例)
    部品名 耐用年数 交換の目安
    バッテリー 1.5年〜2年 充電しても短時間でハノテリー警報表示が点滅しフザ一が鳴る。 (次回交換時期の目安が本体に貼付されている。)
    モーターユニット 2年〜3年 流量の異常、動作中に異音が発生する。
    ドアシールドゴム 2年〜3年 破損、変形がある。(輸液ポンプ)
    ブーツ 2年〜3年 破損、変形がある。(シリンジポンプ)

    輸液ポンプの保守点検(例)
    使用前の点検方法(毎回)
    毎回の使用前に、下記内容を確認する。
    @本体およびボールクランプ、ドアヒンジ等に破損等がないこと。
    薬液固着している場合は、すみやかに拭き取ること。
    Aドアを開けたまま、内蔵バッテリーにて電源を入れるとセルフチェウク動作を行うこと。
    このとき、エラー表示等の異常を示す動作が発生しないこと。
    1.すべての表示ランプが点滅する。(表示の欠げ等がないことを目視で確認)
    2. フィンガーが少し動く。
    3.警報ブザーが鳴動する。
    BAC電源に接続すると、[AC/DC]ランプが点灯すること。
    Cチューブクランプを解除し、ドアを閉めて開いたとき、チューブクランプが閉じていること。
    D[開始」、[停止・消音]スイッチを押すと次のような動作を行うこと。
    1.[開始]スイッチを押しても、ブザーが鳴り、開始しない。
    2. [停止・消音]スイッチを押すと、ブザーが消音する。

    チューブクランプ機構の点検方法
    操作
    ・準備した輸液セットを本体に装着し、ドアを閉めてクレンメを開く。
    ・電源を入れ、輸液セットの先端から水が出るまで早送りを行う。(プライミング)
    確認
    ・早送りを終了したとき、輸液セット先端及び点滴筒の水の滴下がないこと
    ・ドアを開げたとき、チューブクランプが自動的に閉じてチューブを圧閉し、輸液セット先端お よび点滴筒の水の滴下がないこと。
    閉塞検出の点検方法
    操作
    ・準備した輸液セットを本体に装着し、ドアを閉めてクレンメを開く。
    ・電源を入れ充分にプライミングを行う。
    ・下表の様に設定する。
    本体からクレンメまでの距離 1 m
    流量 120mL/h
    予定量 200 mL
    閉塞圧設定値
    ・クレンメを閉じる。
    ・開始すると同時にストップウォッチをスタートさせ,閉塞警報発報までの時間を測定する。
    確認
    ・閉塞警報が発報するまでの時間が下表の規定内であること。
    ポンプ用輸液セツト(高精度) 約5〜20秒
    ポンプ用輸液セツト 約10〜70秒
    流量精度の点検方法
    操作
    ・準備した輸液セットを本体に装着し、ドアを閉めてクレンメを開く。
    ・電源を入れ、プライミングを行う。
    ・流量l20mL/h、予定量20mLに設定して開始させ,慣らし運転のため10分間放置する。
    ・輸液完了になったら、停止させる。
    ・積算量を「0」にクリアする。
    ・流量、予定量を次頁の表の通りに設定し、輸液セット先端をメスシリンダーに入れる。
    ポンプ用輸液セツト(高精度) 流量 60mL/h
    予定量 120mL
    ポンプ用輸液セツト 流量 120mL/h
    予定量 20mL
    ・開始させ、輸液完了まで放置する。
    ・輸液完了になったら、停止させる。
    確認
    ・メスシリンダーにたまった水量が、下表の規定内であること。
    ポンプ用輸液セツト(高精度) 28〜32ml
    ポンプ用輸液セツト 18〜22ml
    気泡検出の点検方法
    操作
    ・準備した輸液セットを本体に装着し、ドアを閉めてクレンメを開く。
    ・電源を入れ、プライミングを行う。
    ・流量l20mL/h、予定量200mL,気泡検出感度を「10」 に設定し、開始する。
    確認
    ・約1〜2分動作させて、気泡混入警報が発報しないこと。
    操作
    ・点滴筒付近のチューブを指でつまんで点滴筒を逆さにし、下表の長さの気泡をチューブ内に作 り、開始する。(点滴筒下のチューブ径に応じて、気泡の長さを変える)。
    ポンプ用輸液セツト(高精度) 約30mm
    ポンプ用輸液セツト 約10mm
    確認
    ドロップセンサーの点検。
    操作
    ・準備した輸液セットを本体に装着し、 ドアを閉めてクレンメを開く。
    ・電源を入れ、プライミングを行う。
    ・流量l20mL/h、予定量200mLに設定し、開始する。
    確認
    ・点滴筒内の水が滴下する毎に、ドロップセンサーのランプが点滅すること。
    シリンジポンプの保守点検 (例)
    使用前の点検方法(毎回)
    毎回の使用前に、下記内容を確認する。
    @本体の外装、ポールクラソプ等に破損等がないこと。
    薬液固着している場合は、すみやかに拭きとること。
    Aシリンジを装着しない状態で内蔵バッテリーにて電源を入れたとき、セルフチェック動作を行うこと。
    このとき、エラー表示等の異常を示す動作が発生しないこと。
    1.すべての表示ランプが点滅する。(表示の欠げ等がないことを目視で確認)
    2.モーターが少し回転する。
    3.警報ブザーが鳴動する。
    BAC電源に接続すると、[AC/DC]ランプが点灯すること。
    Cシリンジをセットしない状態では、[押子/クラッチ]警報ランプが点滅し、シリンジをセットして[早送り]スイッチを押すと消灯すること。
    Dシリンジをセットしたとき,シリソジのサイズが検出できること。
    E[開始]スイッチで開始状態にした後、[停止・消音]スイッチにて停止できること。
    Fスライダーを押し切ると[残量]警報ランプが点滅すること。
    閉塞検出の点検方法
    操作
    ・水の入ったシリンジ(50 mL)を本体に装着する。
    ・シリンジに翼付静注針をしっかりと接続する。
    ・電源を入れ,早送りして針先までプライミングを行う。
    ・翼付静注針のチューブの途中を鉗予(コッフェル) で挟み、下表の様に設定する。
    シリンジから鉗子までの距離 5mm以内
    流量 50mL/h
    閉塞圧設定値
    ・開始すると同時にストップウォッチをスタートさせ,閉塞警報発報までの時間を測定する。
    確認
    ・閉塞警報が発報するまでの時間が下表の規定内であること。
    50mLシリンジ 約5〜180秒
    流量精度の点検方法
    操作
    ・水の入ったシリンジ(50 mL) を本体に装着する。
    ・シリンジに翼付静注針をしっかりと接続する。
    ・電源を入れ、早送りして針先までプライミングを行う。
    ・積算量をクリアする。
    ・流量を70mL/hに設定し、翼付静注針の先端をメスシリンダーに入れる。
    ・開始させる。
    ・30分後に停止させる。
    確認
    ・メスシリンダーにたまった水量が、下表の規定内であること。
    50mLシリンジ 34〜36mL
    清掃・消毒
    ○清掃
    輸液ポンプは,その特性上,輸液バッグからの薬液の降りかかり等により汚れが付着しやすい。
    付着した薬液をそのまま放置すると固着して故障や劣化の原因になるので、使用後は清掃を行い、正しく保管すること。
    注意
    ・清掃するときは、必ず[電源コスイッチを切り,AC電源ケーブルまたはDCケーブルを抜いてから行うこと。
    ・薬液がかかったり,汚れがひどい場合は,水またはぬるま湯に浸したガーゼ等で速やかに拭き取ること。
    ・アルコール、シンナー等の有機溶剤では拭かないこと。
    ・AC電源コネクター、DCコネクター、ドロップセンサー接続コネクター、通信コネクター、 気泡検出部,閉塞検出部,フィンガー部,チューブクランプ部の清掃は定期的に行うこと。
    ・清掃後は、十分乾燥していることを確認"してから使用すること。
    ・ドライヤー等を使用して乾燥させないこと。
    ・コネクター部に水がかからないように注意すること。
    ○消毒
    感染防止のため、定期的に装置の消毒を行うこと。
    具体的な消毒の方法は、取扱説明書の記載内容を参照するなど、メーカーから提供される情報に従こと。
    注意
    ・消毒剤を使用した後は、水またはぬるま湯を浸したガーゼ等で消毒剤を拭き取ること。
    ・消毒剤の希釈濃度等、消毒剤の使用方法については各消毒剤の添付文書に従うこと。
    ・オートクレーブ滅菌はできない。
静脈内に留置した注射針から少量ずつ(一滴ずつ)投与する方法で、また、そのための医療機器である点滴装置も「点滴」と呼ばれることがある。目的
点滴静脈注射
ボトルやバッグに入れて吊した薬剤を、単に点滴とも称される。
経静脈投与(静脈注射、静注と略すことがある)の一種である。
輸液・輸血を行う。
容量がおおよそ50mlを超える注射製剤は点滴静注で投与される。
緩やかに、徐々に薬剤を投与する。
時間をかけてゆっくり投与することで、血中薬剤濃度の急激な上昇を抑え、副作用を回避する。
一部の薬剤では致死的な不整脈(塩化カリウムなどで起きる)やアナフィラキシー・ショックを起こすことがあり、
必ず点滴静注を行わなければならない。
持続的に薬剤を投与することで、
薬理作用を保った血中濃度を維持することができる。
点滴装置
点滴装置は、ガラス瓶或いは合成樹脂製バッグに無菌的に充填された薬液と
患者の静脈に刺入される注射針が、「点滴ライン」或いは「点滴セット」と称される専用のチューブで繋がれたものより成る(組み立てる順番は後述する)。
静脈であっても相応の血圧が存在するので、圧力をかけるため薬液は高い位置に吊す必要がある。
点滴ラインの途中には「チャンバー」と呼ばれる太くなった箇所があり、ここに薬液が滴下される(「点滴」という呼称はここから来ている)。
これにより薬液中の微小な気泡が除去されると共に時間当たりの注入量(=注入速度)を測ることができる。
注入速度は「ローラークレンメ」というころ状の部品でチューブを圧迫し、狭窄させることによって調節するが、
正確な管理が要求される場合は輸液ポンプが用いられる。点滴ではないが、
微量の薬剤を持続的に投与する方法としては注射器をすこしずつ押すシリンジポンプも用いられる。
急速に薬剤を注入するときは、加圧バックで薬液を圧迫する方法もとられる。
在宅用注人ポンプ
在宅中心静脈栄養法/在宅成分栄養経管栄奏法注入ポンプ
用途と構造
@在宅中心静脈栄養法 (HPN)用注入ポンプ
在宅中心静脈栄養法 (home parental nutrtion; HPN)は,諸種の原因による腸管大量切 除術または腸管機能不全例の患者が在宅において中心静脈栄養法TPN.(total parenteral nutriton,-TPN)を実施する療法である。代表的な症例としては、進行がんや、短腸症侯 群,炎症性腸疾患等があげられる。
HPNでは、輸液の注入量が多く高力ロリー輸液を注入するため正確な注入速度で注入する必要があり、原則としてポンプを使用する。在宅用に開 発された口一ラーポンプは、患者自らがより安全に簡単に操作できる特徴を備え ており、小型で携帯にも適している。輸液システム一式を装着し携帯できるキャリングシス テム(バッグ、ジャケット等)の活用で在宅におげるQOL向上を可能にする。
>HHPN用ポンプと専用セツトの特徴
・ペリスタリック・ローラー方式
・AC 電源と電池の2 電源方式
・空液,閉塞,カセット末装着,電池電圧低下等の音声アラーム機能
・カセット式輸液セットでチューブセットの装着が容易
・セットのカセツト部に安全機能として,万一クレンメを閉め忘れてチューブセットを外 しても,フリーフローが発生しないアンチフリーフロー機能がある
・転倒/倒立した状態でも気泡が混入しにくい気泡混入防止型の点滴筒である
A在宅成分栄養経管栄養法(HEN)用注入ポンプ
在宅成分栄養経管栄養法(home enternal nutrton; HEN)は、諸種の原因により経口摂 取ができない、または経口摂取が著しく困難な患者について、経鼻的に挿入されたチュー ブ、または胃痩・空腸痩を介して、消化管内に必要な栄養剤を注入する経腸栄養法 (enter- nal nutrtion; EN)を患者自らまたは家族が眉宅で実施する療法である。
経腸栄養用注入ポンプを使用することにより、一定した注入速度、注入量が調整でき、体 位や体動によって注入速度の変化が起こりにくい。本経腸栄養ポンプはぺリスタティック・ ローラー方式で、簡単・安全に操作ができ、動作音が静かである。また、経腸栄養ボンプと 栄養剤を入れるポトルを一体としてセットできるキャリングシステムを用いるこ とで、栄養療法を実施しながらの移動も可能である。
在宅悪性腫瘍療法用注入ポンプ
1)用途と種類
在宅悪性腫瘍療法 (鎮痛療法及び化学療法)に使用する注入ポンプは、ディスポーザブル注入器 と携帯電動式注入ポンプに大別される。どちらも小型で携帯に適している。
本療法の対象となるのは、在宅におげる鎮痛療法または化学療法を行っている悪性腫瘍の患者で ある。投与経路としては、皮下、静脈、動脈、硬膜外などである。
鎮痛療法
進行癌患者の多くは耐えがたい痛みを経験する。
QOLの面からも鎮痛剤投与による痛 みのコントロールは重要であり、特に、末期患者においては,患者や家族の要望に基づき在宅柊痛 緩和療法が行われるケースが増えている。
入ポンプを使用する症例は、鎮痛剤の経口投与で対処 不能な患者が対象となり、静脈,硬膜外等からのオピオイド投与が中心となる。最近、日本でも急、 速に普及しつつある患者自己柊痛管理法は、患者自身が必要なときに、ポンプに接続されたポタン を押すことで、プログラムされた少量の鎮痛薬を自力で注入する方法であ、鎮痛の質を向上させると考えられている。
化学療法
化学療法とは、癌細胞を強力な化学物質により破壊する療法であり、院内治療にて根治 を目標として短期集中型投与が行われてきた。近年、患者の延命、症状緩和、及びQOLの向上を 目指して、在宅での注入ポンプを用いた少量持続注入が増えつつある。
2) 原理と構造
@ディスポーザブル注人器
注入のメカニズムは、バルーンの収縮力、スプリングの復元力、薬液充填時に生じる陰圧などの 駆動力を利用し、細経管において手動で流量制御している。注入速度は0.3〜10mL/hr程度、充 填量は50〜275mLである。温度変化や経時的変化により、注入速度がやや不安定である。
A 携帯電動式注入ポンプ
マイクロプロセッサ管理による電子制御ポソプである。専用の消耗品を使用し、ペスタリック方 式により流量制御しているものが多い。患者の容態に合わせて、注入速度、注入量等のフレキシブ ルな設定が可能で、精度もよく、注入プログラムは、5種類のパターンより選択できる。なお,本ポソプは在宅中心静脈栄養法、在宅成分栄養経管栄養法にも応用可能である。

医療事故防止対策通知(平成J5年3月発出)の概要
厚生"労働省・医薬局長通知「輸液ポンプ等に関する医療事故防止対策について」におげる、輸液 ポンプ等が備えるべき要求事項のうち、「(別添1)機器の構造,機能に関する項目」として規定さ れている内容を下記に示す。
1.輸液ポンプ等への適切な装着に関する安全対策
輸液ボンプ等については、適切にチューブやシリンジが装着されていないことに起因する事故が 多数報告されていることから、送液が適切に行われるよう、輸液ポンプにはチューブの装着ガイド を、シリンジポンプには押し子外れ警報を装備し、チューブやシリンジが適切に装着されるように すること。
2.輸液ポンプにおけるフリーフローに関する安全対策
輸液ポンプにおいては、ポンプのドアが開かれた時に発生するフリーフローに起因する事故が多 数報告されていることから、これらが起こらないようチューブクランプ機構を装備すること。 なお、アンチフリーフロー機能については、今後、その使用又は同等の機能の開発を検討すること。
3. 輸液ポンプ等の流量及び予定量の人力に関する安全対策
(1)輸液ボンプ等への流量および予定量の入力間違いによる事故が多数報告されていることか ら、これらを防止するための以下の機能を搭載すること。
@流量及び予定量双方の入力が可能な場合には、双方を入力しないと作動しないようにするこ と。
ただし、予定量の設定がない場合は、「設定なし」等の入力を可能として差し支えない こと。
A設定した予定量よりも流量が大きい場合には、一時停止し、再度確認しないと動作しないよ うにすること。
B電源再投入時の流量表示は 0(ml/h)、予定量の表示が可能な場合には予定量表示は0(m1) とすること。(※在宅用については別途注記あり。)
(2)輸液ポンプ等への流量や予定量の入力間違いを容易に発見できるようにするために画面表示 の視認性を改善すること。
@流量及び予定量の双方の入力が可能な場合には,流量及び予定量は別画面で表示すること。
(入力が別画面で行えること)
(表示、画面まわり等の色別,入力時の点滅等を検討すること)
A数値の整数部分の表示の大きさと小数部分の大きさを変えるこ
(例:「40.0」と「400」)
B注入精度に基づいた適切な数値を表示すること。
C小数点表示は、浮動小数点表示方式ではなく、固定小数点方式とすること
(※携帯用については別途注記あり。)

4.輸液ポンプ等の故障防止に係る安全対策
輸液ポンプ等については使用前後に装置の清掃等が適切に行われないことにより、輸液等が固着 し、適正に機能しないという問題が多く指摘されたことから、使用者による適正な保守が求められ るが、患者を保護する観点から、これらの故障の原因となる輸液固着を防止するため、漏洩した輸 液が輸液ポンプ等の重要な部分 (送液機構部分、閉塞検出センサー、気泡センサー、チューブクラ ンプ、装着ガイド等)に付着しないような構造とすること。
5.バッテリーに関する安全対策
輸液ポンプ等は、AC電源から切りはなして使用されることも多く、 使用している間のバッテリー切れによる医療事故が問題視されている 止するために、バッテリー残量の確認が容易になるための機能を搭載すること。
(1)バッテリー残量 (目安)を表示すること
(2)バッテリー消耗により警告音及び警告表示を表示すること
(3)バッテリーについては、メモリー効果に対して、メモリー効果の影響を受けにくい制御方式 の開発又はリチウムイオン電池の開発に着手すること
6.微量輸液時の安全対策
輸液ポンプ等による微量注入時には、警報作動までの所要時間が長く、閉塞に気づくまでに時間 を要していることがあるので、発見をより早く進めるための機能を搭載すること。(閉塞検出セン サーの感度について輸液の流量に合わせた適切な設定ができるようにすること)
7.気泡センサーの感度設定に関する安全対策
輸液ポンプの感度が高すぎるセンサーは頻繁に警報を発し、一方、感度が低いと十分な安全対策 とならないことから、気泡センサーの感度の適切な設定ができるようにすること
8.その他
医療従事者、患者等の誤操作を防止するための機能を輸液ポンプ等に搭載すること
(1) 開始忘れ警報の搭載
(2)不意に接触する等による誤入力を防止するためのキーロック機能の搭載
トラブルシコーティング
警報やトラブルが発生した場合には、まず発生状況を十分に調査することが必要である。
取扱説 明書等に記載されているトラブルシューティングを参照して取り扱い方法に問題がないかどうかを 確認し、考えられる原因を取り除いて対処する。
それでも警報やトラブルの状況が改善しない場合 は故障が考えられる。
なお、落下や転倒による衝撃が加わった場合、本体の外観に異常が児られない場合でも内部が破 損している危険性があるので、そのまま使用せずに必ず点検を行うこと。